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家は人を育てる、と言います。人の心を育てる場としての住まいを考えてみます。この家で暮らすことで、ちょっといいなと思える自分になっている、家族みんながいつのまにか成長している。そんな家がいいですね。
たとえば階段はあいさつ通り。キッチン横に階段があれば、朝ご飯をつくっていると「おはよう」と子どもが降りてきます。学校から帰ってきたら「ただいま」「おかえり」と言葉を交わしてから上の階へ。夜、リビングから寝室へ行くのは「おやすみ」を言ってから。家の設計によって、コミュニケーションが生まれるひとつの方法です。
子ども部屋にもひと工夫。ふだんの生活の中で、親が行き来する動線とゆるやかに接する場所に子どもの居場所をつくります。洗濯物を取りに行くときに、本棚に本を探しに行くときに、自然に子どもの横を通り、コミュニケーションが生まれるように。口数が少なくなる思春期にも、何か会話のきっかけが生まれるような気がします。
涙ぐましい努力と笑うなかれ。日々のささやかなつながりの積み重ねが、子どもたちが安心できる環境をつくり、思いやりのあるあたたかな心を育んでくれると信じているのです。

































