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自然とつながる暮らしに、風は大切な要素です。朝一番に窓を開けて風を感じるのは気持ちがいいですし、夏の暑い日は庭の木陰から吹いてくる涼風に癒されます。風を家の中に通すことで外の季節の移り変わりを肌で感じることができますし、外気によって室内の温度や湿度がわずかに変化するのも、ゆらぎが感じられてよいものです。
風は力が強い方から弱い方へ流れる原理がありますから、その仕組みを上手に利用すれば、家の中に風をつくり出すことができます。風をつくるためには、入口と出口となる窓を設けます。風の量や道筋を思い描きながら、窓の位置や大きさを工夫するとよいと思います。天窓を開ければ、上昇気流が起きやすい夏には、家の中にこもった暑い空気を自然に排出できて快適です。風の原理を利用した家づくりのひとつの知恵です。
風を暮らしに取り入れるかどうかで、日々の質は大きく変わります。窓を開けて、風を感じて、自然とつながる暮らしの豊かさを味わってください。