- 暮らし
心掻き立てるスタディハウス
~築2年と築27年、内と外を繋げる~
- 暮らし
- 2024/11/17(日)
- 鹿児島市吉野町
暮らしの見学会とは?
何かと持て余し気味の我が家を「もう一度心を掻き立てるような暮らしに戻したい」との想いが頭をもたげ、仕事柄持ち合わせた好奇心も手伝って、庭先にコンパクトな「終の棲家」を、と思い立ったのが2016年。
どうせなら「シンケンスタイルとは何かを〝議論する場にする 〟」ことを申し合わせて、計画はプランナー志望の社員(自由参加)の設計コンペからスタートした。
2棟の建築には 次の世代を担うスタッフへのメッセージとして随所にシンケンイズムが盛り込まれ、皆でそれを「研究」「分析」「吟味」「考察」する、じっくりと「観察する家」として「 STUDY HOUSE 」と命名した。
住まい創りを単に、意匠 デザイン 素材と構造 使い勝手や温熱環境ごと と考えるに留めず、人間の「人情の機微」を知り、これを深める場として活用してもらいたい。
住まいの究極の目的は「住まい手の心を掻き立て 悦びで満たすこと」
その設えを持って「シンケンスタイル」と 我々は呼ぶことにしよう。
◻︎ はじめに引いた線
同じ敷地に建つ2軒の住まいの間に明確な境界は無い
…が、心理的には互いに超えたくない線がある。
2つの世帯をどう繋げるか?
その塩梅を推し測り、
一本の線を引くことから この計画が始まった。
この線は、これから長い暮らしの要の役割を担うだろう。
内と外を繋げる
朝晩は冷え込みますが、お昼間はカラッとして外が気持ちのいい季節となりました。
朝は、淹れたてのコーヒーを片手に窓辺から池のようすを眺めることも。夏に比べ穏やかになった陽の光が水面に反射して、室内に素敵な煌めきをもたらしてくれたり、小鳥が水浴びに来る様子を発見したり…。日中は窓を全開にすると、家という一つの箱と外が繋がり、いつまでも眺めていたくなります。
この時期、せっかくなら家の中だけでなく外も楽しむ暮らしはいかがでしょう。
屋根付きの外キッチンで作る出来立ての料理。デッキスペースに椅子を出せば、普段の食事もオープンカフェに。庭をゆっくりと歩きながら、木々や花々の様子を観察するだけでも心地よい季節です。
内と外を繋げる大切な役割の窓辺から、どんな景色が見えるのか。どうぞ確かめにいらしてください。
住まいづくりの参考に
そして住まい手の皆様も、
日々進化するシンケンの住まいを体験しにいらしてください。