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シンケンが住まいづくりで大切にしていることを よくいただくご質問と共に、お答えします。
シンケンが家づくりのなかで大事にしているのは 『自然』 です。 太陽、空、風、樹木といった、自然を家のなかに取り込むことを大切にしています。そのためには庭を含めた外構がとても大切です。 カーポートやアプローチ、デッキなどと植木をうまく絡めて計画しなければいけません。私たちにとっては、庭も家の一部なのです。
敷地一杯に家を建てずに、敷地に余白をつくることが大切です。 現在、ほとんどの家が敷地と並行に建っています。そうしたことを前提にせず、日照や通風、植栽、隣家の目線、景観、屋根の集熱効率などを勘案しながら、馴染のよい配置計画を行います。 例えば敷地に対して斜めに振って家を建てて、空いた敷地を庭にしていく。そして、そこにつながる部屋の窓の位置などを工夫して、庭とのつながりで奥行きを生む。同時に隣家と窓の位置が重ならないようにして視線をそらす。こうした配慮も大切です。
確かに造園工事を後回しにしても不自由はしません。ですが、シンケンの家づくりでは庭があってはじめて家が成り立つと考えています。 ですから、いい家にするためには、庭木や外構工事も含めた、総事業費として家づくりの費用を考えるべきだと思っています。
その通りです。でも残念なことに、いまの多くの家は、家のなかばかりに気を使って街をみていないようです。家をつくるということは、街に組み込まれるということです。つまり、家も街の一部ですから、街の景観のことをきちんと考えるのはあたり前だと思います。
なかにはいらっしゃいます。 北欧の街などをみると、落葉樹の落葉が街の風景をつくっているのです。木は成長します。家の前を常にぴかぴかにしておくことよりも、十年後には家の廻りが小さな雑木林になっているほうがはるかに素敵なことだと思いませんか。
シンケンが考えるいい家とは、『情愛』 を育てる思想のある家です。 その家に住むことで家族がなごやかになり、居心地がいいと感じてもらえることが大切です。 それは、素材はもとより、人の目線や動線、部屋と部屋のつながり、空間の構成などをうまく組み合わせることでなり立ちます。 どういう風に人を動かして、家族同士が触れあう機会がもてるか。そのことを常に考えています。
家事を楽しむ家、楽しめる家にすることが大切です。 例えばキッチンは作業場ではなく、みんなが集まって楽しむところでなければいけません。みんなで使うところなので、アイランドスタイルのキッチンをよく採用しています。
また、頻繁に片付けなくてもお客さんを気軽に招きやすい家になるように設計することも大切です。そのためにはあらかじめ生活が表に表れなくてすむような収納の工夫や、公私のエリア分けの工夫をしておくことが大切です。 例えば、通常の玄関と家族のための私的な玄関をさりげなく分けてあげたり、寝室と水周りをうまくつないで、二つの部屋の間を裸で歩いてもプライバシーが保てるような「裸の動線」を設けることも有効です。
こうしたストレスを感じさせない配置にすることで、家族が穏やかな気持ちで暮らすことができるようになります。
家族のあり方は時間と共に変わっていきます。ですから、部屋を使う目的を最初から固定せずに、細かく仕切らないことが大切です。 例えば子供部屋は、最初から仕切る必要はありません。子供が大きくなれば、そのうち自然と陣地を主張するようになります。そのとき家具などでゆるやかに仕切ればよいのです。 こうした融通のある間取りにすることで、結果として家の寿命が長くなるのです。
普通の家ではそうなってしまいます。そうならないように、シンケンの家では太陽で床暖房をするシステムを取り入れています。 断熱やパッシブというと省エネルギーのことばかりいわれますが、家のなかの温度が均質になることで、間取りが自由になるということが大切なのです。
間取り図(平面図)は、「上から垂直に見おろした姿」を現していますが、実際の生活では目線はほとんど「水平」に移動します。 一般にはあまり言われないことですが『家の見え方』 というのが、住む人にとっての家の価値でもあるのです。 例えば狭いところを広く見せる、隣が見えないように木を植えるといったことです。つまり、視覚的な情報を上手に整理することがとても大切なのです。
寸法はとても大切です。ものの見え方と実際の寸法の関係をきちんと把握していなければいい設計はできません。 例えば天井の高さなどはむやみに高くすればいいというものではありません。少し前に、美濃に行ったのですが、そのとき訪問した和室などは1.9mしか天井高がありませんでした。それでもとても気持ちのよい空間だったのです。 こうした体験をするたびに、測ってみることが大切です。和室なら畳に直に座ってみて、リビングなら椅子に腰かけてみて、気持ちがいいと感じられる寸法を蓄積していくのです。 機能的で居心地のよい家をつくるには、こうした細かい配慮が必要なのです。