プランナー 田中 翔大

プランナー 田中 翔大新しいスタイル「現代の棟梁」をつくりたい

田中 翔大

01.シンケンに入社した経緯

住宅を見て回った大学時代の写真
住宅を見て回った大学時代の写真

中学生の頃、自分の進路について考えた時、「衣食住が充実した日々を送れたら幸せだな」と思いました。そして将来はこの「衣・食・住」の中で一番チャレンジしがいのありそうな「住」のプロになりたい、と漠然とながら思うようになりました。

その後、高校から大学の建築科~大学院へと進学。学生時代は、日本全国の様々な民家を見て回り、暮らしている方にお話を聞いたり、実測して図面を書いたりということを夢中になってやっていました。特に古民家と呼ばれるような歴史のある住まいは、漁師や農家など、その家の仕事のライフスタイルによって家の造りが全然違うのが面白く、とても勉強になりました。
そうして日本の住宅と暮らしの歴史・文化を学んでいく中で、住宅の研究者になる道も考えましたが、それ以上に、自分が体験した素晴らしい家、未来に残っていくような家を自らの手でつくり出してみたいと思うようになりました。

そんな思いを持って望んだ就職活動で、はじめて「シンケン」という会社を知り、ホームページの家の写真を見て興味を持ちました。そして、直接問い合わせて実際に総務の方の住んでいる家を見せてもらいました。
とても居心地の良い家で、学生時代に見せてもらった古民家での農家の暮らしとも共通する豊かな暮らし方、時間の過ごし方ができる家だと感じました。柱や梁などの構造体を包み隠さないという考え方も古民家と同じで、石膏ボードなどで壁を覆った家は僕にはのっぺらぼうに感じますが、シンケンの家はすごく表情があると思いました。
実際に家を見て共感できたことが「この会社で働きたい」と考えた一番の理由です。

02.シンケンでの仕事

家づくりの基礎を学んだ社員大工時代
家づくりの基礎を学んだ社員大工時代

入社後はまず「フレーマー」(※大工仕事の中で、家の骨組みを組み上げる作業をするスタッフの名称。現在は内部造作の作業まで含めて「社員大工」という名称に統一されています)として働きました。そこでの印象は、身体と頭を同時に動かす仕事で、肉体的にも精神的にもかなりハードですが、何も無い大地に家の骨組みを自分たちで組み上げていく「建て方」はモノづくりの喜びをダイレクトに感じることが出来、大好きでした。建築に関わる上で、実際にモノが出来上がっていくことは最大の喜びです。その喜びを入社してすぐに強く感じられたことはとても貴重な経験でした。

フレーマーを1年半経験した後、設計室勤務を2年半経験しました。設計室の仕事では、頭のなかでイメージとして形づくったものが時間をおいて現実の形になります。机の前に座っていることが多く、作業自体はフレーマー時代とは全然違いますが、モノづくりの喜びを別の角度から感じられるということでは同じだと感じています。

さらにその後「住まいづくりサポート」として、一年半の経験を積みました。住まいづくりサポートは、お客様の「家がつくりたい」という思いから始まり、土地を決め、お金をまとめ、計画を整える部分をサポートします。家が完成しお引渡の日は、自分がオススメした場所でお客様の家族の生活が始まる日です。提案したことが形になる責任の重さはありますが、その場面で見るお客様の充実感に満ちた笑顔は何度味わっても嬉しいものでした。

そして2016年9月より現在、家の基本設計を行うプラン室に所属しています。何も無い状態の土地を五感を研ぎ澄ませて確認して、その土地の魅力を最大限に活かし、さらにお客様に合った計画をまとめていくということが私の職務になります。学生の頃も仕事に就いてからも「暮らし」に関して色々経験を重ねてきました。そのことを全て活用し、この先何十年もお客様が暮らしていく住まいが、最高のものとなるよう一本の線に魂を込めて計画をご提案していきたいと考えています。

03.将来の夢・目標

インタビュー写真

江戸時代頃までの大工の棟梁は、接客から木割、人工管理、大工仕事全般まで、・・・今の言葉で言うと、営業・設計・現場監督・大工仕事、その全てを手がけていたと言われています。パソコンや電動工具、プレカットなどの家づくりの技術が進歩した今、家づくりにおいて全ての仕事を横断して手がける昔の棟梁のスタイルが再び可能になってきているのではと感じています。
自分自身がそんな「現代の棟梁」になるべく、日々精進しています。

シンケンには、同じような思いを持ったスキルの高い社員がたくさんいます。そんな同志と、協力しながら家づくりを進めていけるこの組織は、「現代の棟梁」を目指すのにぴったりの環境だと思っています。

学生の皆さんへ、メッセージ

まずその会社のつくる家を「作品」として見た時、共感できるかどうかが一番大切だと思います。そのうえで仕事を愉しめるかどうかです。
僕自身、やるならとことんやりたいタイプなので、本気の人が周りにたくさん居て切磋琢磨できる今の環境がすごく愉しいです。
条件面も大事だと思いますが、まずはそうした”「やりがい」を持てるか?”ということを基準に選んだら後悔しない会社選びができると思います。

つくり手
インタビュー

スタッフが語る、シンケンスタイルの家づくりとは?