
- 暮らし
築28年と築3年 親子2棟の家
雨の日は、メンテナンス日和☂️
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- 2025/6/15(日)
- ①10:00
- 鹿児島市吉野町
暮らしの見学会とは?
◻︎ 手をかけて育つ、わが家のぬくもり
梅雨に入り雨の日が続くと、春の若葉は深い緑に変わり、しっとりとした風景が広がります。外に出る時間が減るこの季節は、家の中に目を向ける良い機会です。
我が家では、雨の日の習慣として、木の床のメンテナンスをしています。裸足で過ごす時間が長いからこそ、床は丁寧にクリーナーで汚れを落とし、自然素材のオイルを塗って仕上げます。
築28年のこの家を両親から受け継いで、移り住んだのは2年前。それまで床にはほとんど手をかけていませんでしたが、今では年に2回、冬と梅雨時に手入れをします。木の素材は手をかけるほどに応えてくれて、かつては明るい色だった床も、今では紅茶のような深みのある色へと変化し、まるでヴィンテージ家具のような味わいに。
自然の変化とともに暮らす木の家には、時を重ねる楽しさがあります。そんな住まいの魅力を、ぜひ体感しにいらしてください。床のメンテナンス方法や使っている道具もご紹介します。
◻︎ 心掻き立てるスタディハウス
4人の男の子が巣立って、かつての喧騒が消えて久しい。何かと持て余し気味の我が家を「もう一度心を掻き立てるような暮らしに戻したい」との想いが頭をもたげ、仕事柄持ち合わせた好奇心も手伝って、庭先にコンパクトな「終の棲家」を、と思い立ったのが2016年。
どうせなら「シンケンスタイルとは何かを〝議論する場にする 〟」ことを申し合わせて、計画はプランナー志望の社員(自由参加)の設計コンペからスタートした。
2棟の建築には 次の世代を担うスタッフへのメッセージとして随所にシンケンイズムが盛り込まれ、皆でそれを「研究」「分析」「吟味」「考察」する、じっくりと「観察する家」として「 STUDY HOUSE 」と命名した。
住まい創りを単に、意匠 デザイン 素材と構造 使い勝手や温熱環境ごと と考えるに留めず、人間の「人情の機微」を知り、これを深める場として活用してもらいたい。
住まいの究極の目的は「住まい手の心を掻き立て 悦びで満たすこと」
その設えを持って「シンケンスタイル」と 我々は呼ぶことにしよう。
◻︎ はじめに引いた線
同じ敷地に建つ2軒の住まいの間に明確な境界は無い
…が、心理的には互いに超えたくない線がある。
2つの世帯をどう繋げるか?
その塩梅を推し測り、
一本の線を引くことから この計画が始まった。この線は、これから長い暮らしの要の役割を担うだろう。