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築28年と築3年 心掻き立てるスタディハウス
庭が教えてくれた、土に触れる喜び🌱
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- 2025/5/18(日)
- ①10:00
- 鹿児島市吉野町
暮らしの見学会とは?
◻︎ 庭が教えてくれた、土に触れる喜び
引っ越して三年。この家で迎える二度目の春に、心ときめかせています。
実は、この家に暮らし始めるまで、土いじりとは無縁の生活を送っていました。知識も経験もゼロ。花や野菜の苗を買ってきてはあちこちに植え、芝刈りや土づくりを試す日々。試行錯誤の連続でしたが、家族と一緒に汗を流し、土に触れる時間は、新たな暮らしの楽しみとなりました。
そして、何よりも嬉しいのは、私たちが手をかけた庭が、季節の移ろいとともに美しい花を咲かせてくれること。春には鮮やかな花々が、夏には力強い緑が、秋には深まる紅葉が、そして冬には凛とした静けさが、私たちの目を楽しませてくれます。
もちろん、失敗もたくさんありました。それでも、シンケンの庭は、そんな私の挑戦をいつもおおらかに受け止めてくれるような気がするのです。土に触れる喜び、植物が育つ喜びは、日々の暮らしに豊かな彩りを与えてくれます。
皆さんがこられる日には、三年目にしてやっとたくさんの蕾を付けたモッコウバラが咲いてくれていると嬉しいです。色とりどりの花が咲き誇る春のガーデンに、ぜひ遊びにいらしてください。
◻︎ 心掻き立てるスタディハウス
4人の男の子が巣立って、かつての喧騒が消えて久しい。何かと持て余し気味の我が家を「もう一度心を掻き立てるような暮らしに戻したい」との想いが頭をもたげ、仕事柄持ち合わせた好奇心も手伝って、庭先にコンパクトな「終の棲家」を、と思い立ったのが2016年。
どうせなら「シンケンスタイルとは何かを〝議論する場にする 〟」ことを申し合わせて、計画はプランナー志望の社員(自由参加)の設計コンペからスタートした。
2棟の建築には 次の世代を担うスタッフへのメッセージとして随所にシンケンイズムが盛り込まれ、皆でそれを「研究」「分析」「吟味」「考察」する、じっくりと「観察する家」として「 STUDY HOUSE 」と命名した。
住まい創りを単に、意匠 デザイン 素材と構造 使い勝手や温熱環境ごと と考えるに留めず、人間の「人情の機微」を知り、これを深める場として活用してもらいたい。
住まいの究極の目的は「住まい手の心を掻き立て 悦びで満たすこと」
その設えを持って「シンケンスタイル」と 我々は呼ぶことにしよう。
◻︎ はじめに引いた線
同じ敷地に建つ2軒の住まいの間に明確な境界は無い
…が、心理的には互いに超えたくない線がある。
2つの世帯をどう繋げるか?
その塩梅を推し測り、
一本の線を引くことから この計画が始まった。この線は、これから長い暮らしの要の役割を担うだろう。