
- 暮らし
築28年と築3年 親子2棟の家
新緑のカーテン🌱
- 暮らし
- 2025/4/20(日)
- ①10:00
- 鹿児島市吉野町
暮らしの見学会とは?
◻︎ 新緑のカーテン
昨年より2週間ほど遅れて、アプローチのコナラや庭のケヤキ、モミジの木々が芽吹いてきました。出たばかりの葉っぱは、毎年のことながら新鮮で柔らかく瑞々しい🌱今年の冬は寒さが厳しかった分、春の喜びをよりいきいきと感じます。
同じ敷地に2棟建つ私たちの家ですが、カーテンを閉め切ることはありません。お互いの家の中が見えないちょうどいい塩梅になっていて、大きな木の窓が外の様子を美しく切り取り、毎日違う風景を見せてくれます。ふだんの暮らしの中でも、春夏秋冬、晴れの日も雨の日も、窓から見える景色が嬉しい日々です。
新緑のアプローチをくぐって、ぜひその日の風景を見つけにいらしてください。
◻︎ 心掻き立てるスタディハウス
4人の男の子が巣立って、かつての喧騒が消えて久しい。何かと持て余し気味の我が家を「もう一度心を掻き立てるような暮らしに戻したい」との想いが頭をもたげ、仕事柄持ち合わせた好奇心も手伝って、庭先にコンパクトな「終の棲家」を、と思い立ったのが2016年。
どうせなら「シンケンスタイルとは何かを〝議論する場にする 〟」ことを申し合わせて、計画はプランナー志望の社員(自由参加)の設計コンペからスタートした。
2棟の建築には 次の世代を担うスタッフへのメッセージとして随所にシンケンイズムが盛り込まれ、皆でそれを「研究」「分析」「吟味」「考察」する、じっくりと「観察する家」として「 STUDY HOUSE 」と命名した。
住まい創りを単に、意匠 デザイン 素材と構造 使い勝手や温熱環境ごと と考えるに留めず、人間の「人情の機微」を知り、これを深める場として活用してもらいたい。
住まいの究極の目的は「住まい手の心を掻き立て 悦びで満たすこと」
その設えを持って「シンケンスタイル」と 我々は呼ぶことにしよう。
◻︎ はじめに引いた線
同じ敷地に建つ2軒の住まいの間に明確な境界は無い
…が、心理的には互いに超えたくない線がある。
2つの世帯をどう繋げるか?
その塩梅を推し測り、
一本の線を引くことから この計画が始まった。この線は、これから長い暮らしの要の役割を担うだろう。