【 手入れ と 子育て 】
わたしは、木の家のことを
「手入れができる家」だと思っています。
「手入れをしなければいけない家」ではなく…。
たとえば、木の外壁なら
小学4年生の女の子でも手入れできます。
彼女にとっては
しなければいけないことではありませんが
全体の3分の1ぐらいを塗ってくれました。
純粋に、おもしろかったようです。
家族で手入れした外壁は、
ほれぼれと眺めていられます。
家族が住む家を
家族の手で育てていく…
こんなに幸せなことはありません。
・・・
足りないものや、
あったらいいなと思うものを
DIYで作っているのを
身近に見ながら育ったからか
この家で生まれ育った彼女は
飼っているハムスターの巣箱をつくったり
お姉ちゃんと一緒に黒板をつくったりして遊びます。
中3の息子は
ゲームするためのテーブルや
コレクションを飾る棚などを
木の端材でつくり
中1の娘は
自分好みの部屋にするために
端材で棚をつくって壁に固定したり
電気ドリルを片手に模様替えをしたりしています。
「つくれそうなものは、自分でつくる」
この家で10年育った子どもたちにとっては
これが、あたりまえのことになっています。
この家に住んでいなければ
わたしも、子どもたちも
こんな風にはなっていないと思います。
手入れができる家を家族で育て
手入れができる家に家族が育てられ
これからも
家族で過ごす時間が
この家に刻まれていきます。
< 住まい手:加賀江広宣 >
🌱 住まい手さんもお気軽にお越しください 🌱